みなさん!落ち込んでいませんか?
なんかの本で読んだのですが、人は他人の失敗を見ると元気がでるようなんです!
「あ、自分もそういうことある」
「いや、さすがに自分はそんなことしないわ(笑)」
など、テンション低下にストップをかけてくれるんですね
この記事は
- 元気を出したい
- なんとなく安心したい
- 他人の失敗談に興味がある
という方におすすめです
職場での朝食作り
グループホームで働くことになった
グループホームは老人ホームの1つで
主に認知症と診断された年配の方と一緒に過ごす場所だ
グループホームに入社して1週間、介護職の経験は約5年目、オムツ交換もレクリエーションもなんのその
しかしどうしても慣れない業務があった
それは
食事づくりだ
グループホームに調理の人間はおらず職員が利用者様と一緒に作る
その時自分は24歳、お母さんの料理しか食べてこなかった
自分で作れるのは煮るラーメンのみ
包丁の経験なし
キャベツとレタスの区別もつかない(ガチ)
小松菜と青梗菜とほうれん草なんてもう全部同じ葉っぱ(ガチ)
今日は早番、そして独り立ち初日
時刻は6時30分
慣れない職場での7日目、眠気が覚めない脳みそ、緊張からの疲労
「しっかりしなきゃ!!」
メニューは
ご飯、味噌汁、卵焼き、漬物、牛乳
味噌汁はマスターした
問題は卵焼き
さあ。調理開始だ
フライパンに少量の油をひいく
焦がさぬよう全体へ
一気にといた卵を入れてはダメ
ボウル1/3をフライパンへ注ぎ込み火が通ったらたたみ隅へ。空いたスペースに残りの卵を入れて火を通し畳んでいく
大丈夫、少し焦げているけど生を出してしまうよりはマシ、砂糖も多めに入れて味もきっと大丈夫
時刻は7時15分
いいペースだ
「よし、よし」
順調に事が運び緊張も少しずつ解けてきた
盛り付け終了
そういえば…
ひさご家は卵焼きにケチャップをかけていた
「味は甘いけど、ケチャップもつけよう」
冷蔵庫から赤い液体が入った容器を取り出し卵焼きにかけていく
さあ!召し上がれ!
いつからケチャップと錯覚していた?
早番は作った朝食を食べることができる
朝早いため朝食は職場で自分は摂ることにした
みんな美味しそうに食べてくれている
「よかった…」
ホッとした
安心したら一気にお腹が空いてきた
この後の業務もある早く食べよう
まずは上手くいった卵焼きから…
「いただきます!ぱく」
刹那
その瞬間脳みそに強烈な電撃が走った
反射的に体はキッチンの三角コーナーへ向かっていた
なにが起こったか理解できない
なんだ、なにが起きた
確か…卵焼きを食べていたような…
…いや違う、僕自身が宇宙だったんだ
三角コーナーに無事吐き出し
額から一気に噴き出た汗を拭う
少し落ち着いてきたが本当に訳が分からない
ただひとつわかったことは
想像していた卵焼きの味ではないということ
「なにが…起こった…!?」
卵焼きの味は強烈な酸っぱさを出していた
ケチャップも酸っぱいが質が全く違う
もっと鋭い酸味
冷蔵庫を開けケチャップの賞味期限を確認をしようとした時気がついた
そのケチャップにラベルはなかった
誰かが剥がしてしまったらしい
そして気がつく
なんかちょっとピンクっぽい…
恐る恐るにおいを嗅ぐ
「…知らない…なんなんだこいつは…?」
後に知る、その名は練梅
(人生で初めて体験)
滴る汗は白いポロシャツの襟を湿らせる
視覚と味覚の裏切りを受けた僕は朝食を食べるのをやめた
後日
どうやら練梅という
梅を練ったものらしい
知らんがな、そんな調味料
お母さん一回も練梅使った料理だしたことないもん
利用者様に聞いてみたがどうやら認知症のため練梅だと気が付かなかったらしい
ただひとり
「なんか不思議な味したけど、頑張って作ってくれたからおいしかったよ」
と
涙でる…
ホーム長と利用者様に謝罪
ちゃんと確認しなかった自分が悪かった
本当に申し訳なかった
ラベルはがした人間は今でもわかっていないがぜったいゆるさん(笑)
おわり
以上が練梅失敗談でした
本当に焦りました
見た目と想像と味覚が全部あさっての方向へいってました!
利用者様みんな慣れない自分に気を使ってくれていたんですね
今でも申し訳ないと思っています
あとだれやラベルはがしたの
その後料理の腕も少しずつ上がり、練梅もしっかりと使えるようになりました
個人的におすすめなのが
- オクラとおかかの練梅和え
- ささみの練梅和え
心地よい酸っぱさが味覚を刺激してもはやお米も食べられるレベルです!
夏バテ防止にもなるのでこれからの季節是非作ってみてはいかがでしょうか!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
「少し元気がでた」と感じていただけたら嬉しいです!
それでは☆
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